臨床研修医の先生が見学に来られました!


私の医院は大学を卒業し歯科医師国家試験に合格した臨床研修医を対象に臨床研修を行う医療機関になっています。

正式には「歯科医師臨床研修指定診療所」といいます。

そしてその臨床研修医を指導できる歯科医師の先生は常勤で3人在籍しています。

大学や有床の歯科診療施設以外では臨床研修を行う許可を得た指導歯科医が3人いるところというのはなかなか全国的にみても少ないのではないのかなあ・・・と思います。

 

ですから、臨床研修を当院で受けたいと見学に来ていただくこともあります。

先日おいでいただいた先生(仮にA先生とします)は大変意欲的でした。というか、とてもいい先生でした。

いろいろなお話をしたのですが、私も大変ためになりました。

A先生が歯科医師を志した理由が、東日本大震災で被災したときに、歯科医師がなくてはならない職業であることを目の当たりにし、心から「歯科医師になりたい」と思い歯学部に入りなおしたという先生です。

話を聴いていると、A先生は情熱を持った人です。

こんな人こそ、社会の役に立てる立派な歯科医師になるべきだ!と私は思ったのです。

私は東日本大震災の時、なにも大したことができなかったことを悔やんでおります。

ここ数年は実際に被災した、石巻市や南三陸町に足を運んで、あの時どんなことがあったのかを学ぶようにしています。

毎年訪れるたびに、景色が変わってきています。

つまりどんどん復興しているのです。

これは良いことですが、まだ震災の傷跡が多く残されていて、そこに行ってその土地の人に話を聴くことも大切なことではないかと考えているのです。

ですからA先生が私の医院に訪ねてきてくれた時は本当にうれしかった。

私にできることは歯科医師を育成すること。

これは責任というか、使命だと思っています。

歯科医師になってもうすぐ20年。

日々の診療において、できることはやってきました。

予防、矯正、保存、修復、補綴、口腔外科、抜歯処置、インプラント、口腔ケアなど。

今も愛野記念病院での口腔ケア活動は10年以上継続しております。

当院が、大学病院の協力型臨床研修施設となったのは、少しでも若い歯科医師に「歯科医療が人の人生にとって大きくかかわっていくことがいかに大切であるか」ということを教えていくことができる、ひとつの社会貢献であると思っているからなのです。

A先生が見学に来ていただいたことは、その思いが通じたのでしょうか。

私は大学6年間を東北の地で過ごしました。

もし、A先生が当院で臨床研修を経て研鑽していただき、将来東北の地に戻られた時には、すこしでも私の思いが反映できるのではないかと思った次第です。

A先生は礼儀正くて、笑顔が素晴らしい先生です。お話しているとなんだか暖かい気持ちになれるような人です。

今時、こんな素顔な受け答えができる人は決して多くありません。私はA先生にお会いできたことがうれしかったのですが、最後にこんなことがありました。

見学が終わり、当院の勤務医の先生やスタッフと一緒に会食して、駅にA先生をタクシーでお見送りしました。

礼儀正しくちゃんと「ありがとうございました」とお辞儀をされました。

A先生と別れて一人、タクシーに乗って帰るとき女性の乗務員さんが、私に、「さっきの方は歯医者さんですか?とても感じのいい方ですね。鶴田先生の病院にお勤めなんですか?あんな歯医者さんが鶴田先生の病院に勤めていただけたらうれしいですね」とおっしゃってくれました。

夜の暗い中、わずか5分くらいしかタクシーに乗っていないのに、A先生のことを「感じがいい先生ですね」と言っていただくなんて、とてもうれしかったですし、私もますますA先生と一緒に仕事ができたらなあ、と思いました。

今日、スタッフにも聞いてみたのですが、A先生の感じの良さはみんなにも伝わっていました。

またA先生に会えることを楽しみにしております。

 

医療法人 良陽会 鶴田歯科医院

鶴田博文

 

 

 

 

 

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