ダンベル日記(3)


私は自慢ではないが、昔から食べることがだいすき。

(もちろん今も大好き!)

満腹になるまで、全力で食べることがやめられなかった。

高校3年生まで水泳部に所属し、インターハイ出場目指し、毎日鍛えていたから、どんなに食べてもおなかがすいていた。

高校3年生の時、九州大会まで行ったものの、インターハイには出場ができず、引退。

しかし、食生活はずっと変わらないまま。

高校卒業しても浪人時代もずっと食事は変わらず。

炭水化物中心で野菜は大嫌い。

すきなものを好きなだけ食べ続けた。

大学1年の時、勧誘されて水泳部に入ったが、あの逆三角形の体ではなく、ドンバラがだらしなく水着の上から垂れていた。

しかし、インターハイ目指していただけあって、プールではそれなりに無敵だった。

オールデンタル(全歯体)という歯学部学生だけの全国大会があり、1年生とき新人賞を総なめした。

気分はよかったが、ドンバラのまま表彰台に載った。

あいつは「紅の豚」だ、と打ち上げの時に揶揄されたが、「泳げない豚はただの豚だ」などとおどけてみせた。

それでも若い代謝のおかげで、体重こそあっても、ある一定の体重で維持をしていて、やや肥満気味であっても、まるで肥満というレベルまではいかなかった。まあ、泳いでいたからですけど。

そして、私は社会人になる。それでも体重なんて気にしないで、仕事のストレスがたまると、翌日が休みだったりすると、医局の仲間たちと夜遅くまで街へ繰り出した。

一次会で、揚げ物中心の高カロリーのもの+ビール中心。

二次会で、おつまみとウイスキー。

三次会はラーメン+餃子+チャーハン。

などということを医局時代はやっていた。

仕事を覚えたら開業。医院が安定するまでビールなんか飲めないくらい忙しかったが、開業して3年もすると歯科医師会の委員会に行くたびに、会食を頻繁に行うようになった。

これは仕方がないのであるが、診療終わって空腹のまま会議があって、その後、「鶴田先生、一杯いきませんか!」と誘われて、「この時間から飲んだら太りますから結構です」と断れるほど意志は強くなかった。

そんなある日、大きな講演会にお招きいただき、90分講演した。

いつもより話がうけ、講演が終わると名刺交換の列ができ、気分はよかった。講演後も、いろんな人からメールや、感想文、手紙が送られてきて、本当にいままで頑張ってきてよかったなあ、と思った。

そして、1か月ほどたったころ。主催者から、私の講演の記録ですと、DVDが郵送されてきた。

自分で見るのは恥ずかしい気持ちがあったが、そのDVDをこっそりと自分の部屋でみた。

そのとき、ガーンと衝撃が走った。

それは自分がイメージしているよりも太りすぎていて、まるで他人が講演しているのを見ているようだったが、何度見ても、それはまさしく自分そのものであった。

これはいけない、なんとかしないと・・・・とおもった。

見た目だけではない、昔、手術をしたこともある椎間板ヘルニアがさらに悪化していたし、血圧だって高くなってきている。

夜は舌根沈下で、いびきが大きい、と家族から不評をかっている。

さらに睡眠時無呼吸症候群に類似した自覚症状が出始めた。

それで、一大決心。

痩せる!と。

それが、3年前。

がんばって3か月で14キロ落とした。

だから、減量のやりかたはわかるが、3年かけて徐々にもとに戻ってきているので、今度は違った方法でトライしてみることにした。

世の中には、いろんなダイエット方法があるが、自分に合ったものを見つけてみることにしたのだ。

ためしていないは、電極を筋肉に貼るものと、何かを着て痩せるというもの。

いろいろなダイエット方法を調べていくうちに、たった一つだけ、私が得意とするところに行きつくダイエット方法があった。

それが、食事療法と、筋トレを組み合わせた方法。

これだ!と思った。

さっそく、筋トレを初めて1月ほどたった時、変化に気が付いた。

血圧図るときのマンシェットがその目安。

腕の太さが明らかに変わったのだ。

すごくうれしかったが、まだ、このレベルでは見た目は変わっていない。きっと誰もが気が付かないくらいの些細な変化がうれしかった。

痩せるだけなら絶食し体重だけを気にしていればいいのだが、筋量を増やすとなるとそれはもう一大事。

なかなか筋肉というものは身に付かないものである。

 

「筋肉つけるのは時間がかかるが、落ちるのはあっという間」、私のメンター(師匠)は言っていた。

まさしく、それは受験勉強の学力とまったく同じ。

少しでも楽すればすぐにその努力は水の泡となる。

せっかく一夜漬けで勉強しても、試験が終わってテレビをみると忘れてしまうのと同じだ。

気が抜けない。

筋肉も使い続けないと廃用性萎縮がすぐに始まる。

顎骨の骨組織どころではないくらい、筋繊維はデリケートなんだなあ、と思う。

歯肉とも違って、GBRやGraftやCTGすればいいというものではないらしい。

自分で鍛える以外に方法はないようだ。

気が付いたことは筋肉の量がつくと、基礎代謝力は確実に上がっていく。これは事実!

すると体重のコントロールが非常にやりやすい。

まるでプラークコントロールに似ている。

つまり、ぺリオが進行しない程度の口腔内常在菌さえ保てていれば歯槽骨の吸収が止まり、歯周組織が安定するように、体の代謝エネルギーは人それぞれだが、決まっているのだ。

つまり、足し算引き算と代謝しやすい環境を整えてさえあげると、そーんなにも、苦労しないで楽しく痩せることはできるのではないか、と考えた。

私の年齢、身長、体重で基礎代謝量を計算してみると1498キロカロリー。

大したことないカロリーである。

ピザ、フライドポテト、佐世保バーガーなんかだと一気に1000キロカロリーをオーバーするので、残りは400キロカロリーってことになるから、朝は目玉焼きと味噌汁。夜はシュリンプサラダとチキンバー1本程度になる。

以前私はこのカロリーだけを見ていたが、これをずっと続けるのはさすがに辛いだけで、減量期間が過ぎたら、爆食いに走り、結局1カ月以内に元の木阿弥になるという経験を幾度としている。

そこで行き着いたのが、栄養のバランスを意識しながら筋トレするということに着目した。

タンパク質と脂質と炭水化物のバランス。

 

これはいろんな本を読んだり、メンターに質問して、自分なりに改善を加えて行った。

うまく筋トレと食事療法を組み合わせると、めちゃくちゃ体が喜んでいるのが自分でもわかるものである。

追い込んでトレーニングした日なんかは牛肉を食べると、疲労が見る見るうちに取れてくるのが実感できるのである。

そうでない日の夕食はサラダと刺身や焼き魚など。

ワカメやアボガド、キノコもいいらしい。意外と食べることができるものはある。基本は自炊だ。外食は何が入っているかわからないのもあるし、加工食品もどんな加工されているかわからないので、スーパーに行って食材を買ってくる。

面倒だと思うか、それを楽しむかは人それぞれだが、私はキッチンに立つのは好きなので苦にならない。

筋トレも休みを入れないと効果が出ないらしいので、追い込んだ後は、筋肉痛がなくなるまで、数日休みをいれたほうがいいとメンターは言う。

筋トレしているときはつらい時もあるが、まったく筋肉を休ませるとなると、寂しい。

いつのまにか無意識に筋肉に負荷をかけないといられなくなってくるのだ。

まるで、筋トレには強い中毒性があるのではないかと思ってしまうほど、である。

あるところを過ぎたら、筋トレしないでいることが大変難しくなってくる。

私の場合、プッシュバーとダンベルをすぐにスポーツ店に買いに走ったほど。

もうひとつ気が付いたことは、筋トレで限界まで筋肉を使うと、水がおいしくなる。

こんなに水がうまいなんてと思うので、アルコールを飲む気がしない。

むしろ慣れてくるとプロテインを筋トレ後に飲もうとして、それを切らしてしまうとその時はとてもない絶望感に襲われる。

だから買いだめしている。これだけは絶対に失いたくたくない。いざというときのためにも、私のカバンにはプロテインバーが数本、常時ストックされている。

トレーニング後にプロテインを飲まないと、豊かな筋肉は作られないそうだ。

筋トレはプロテインに始まり、プロテインに終わると、メンターに口酸っぱく言われている。

そんなこんなでもう1か月半続いている筋トレ。

まだまだ、へこたれたくないので、続けてやっていくことにする。

私はすぐに熱くなりやすいので、やりすぎて体調壊さないか、ちょっと心配だが、年末年始にかけては過食にならない努力だけはしていくつもりである。

鉄馬(ハーレー)に乗って遊びまわる体力だけはいくつになってもほしいので、今できることはやっておこうと思っている。

文責

医療法人 良陽会 鶴田歯科医院

鶴田博文

 

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